しっかりと熟成させたキャンティ・クラッシコ・リゼルヴァ。外観は縁はしっかりと褐色だが、芯はまだガーネットで、味わいも酸味はサンジョベーゼらしい溌剌さを感じ、まだピークに達してはいない感じだが、熟成感はしっかり出ている。今年同じヴィンテージをすでに飲んでいるが、そちらのほうが酸味もこなれていてピーク感があり、いずれにしてもそろそろ開けてしまったほうがよい頃合いだろう。香りは、リキュール感が強く、クレーム・ド・カシスやチョコレートリキュールなど、やや甘やかなリキュールといったところ。加えてブラックチェリーのまだ少しフレッシュさを残した果実香やウエハース、ココナッツ、湿った土、樟脳など、複雑なアロマが魅力的。口に含むと、アタックから想像以上に酸味がしっかりと感じられ、果実味は後退して穏やかになっているので、やや酸っぱいとも感じるが、熟成による甘味がバランスをとってくれて美味しく楽しめる。味わいはサンジョベーゼらしいチェリーの酸味とクレーム・ド・カシスやダークチョコレートの甘味の調和といったところ。タンニンは大分溶け込んでいるが、根強く収斂感を残していて少し気にかかる。

カステッロ・ディ・アマ リゼルヴァ
Castello di Ama Riserva
1960年にスタートし、1972年に設立されたカステッロ・ディ・アマは、現在はマルコ・パランティ氏とロレンツァ・セバスティ氏の家族が指揮し、40年以上の実績を持つワイナリーとして評価されています。カステッロ・ディ・アマのキャンティ・クラシコ・リゼルヴァは、「熟成するキャンティ・クラシコを造る」という目標を掲げたマルコ・パランティ氏の手により、ブルゴーニュ的な「クリュ」ごとに収穫・醸造され、収量を50%に制限するなどの手法で品質向上が図られました。サンジョヴェーゼのクオリティを磨くために畑の見直しも行い、ブレンドによって最上のワインが仕立てられています。キャンティ・クラシコ・リゼルヴァは、熟成期間の長さ(バリックで12ヶ月、瓶内で12ヶ月)と手摘みによる収穫、伝統的な醸造方法により、バランスの取れた骨太なワインに仕上がった、マルコ・パランティ氏の手腕が光る逸品です。
9,680 円~
生産地
タイプ
品種
サンジョベーゼ:100%
あなたの評価
テイスティングノート
2件の評価を集計
アロマチャート
アロマの詳細

黒系果実

加工・ドライフルーツ

発酵・乳製品

土・森の下草

ナッツ

樹木

焦げ臭

スパイス

薬品・化学物質

酒類
味わい
ボディ
果実味
甘味
酸味
渋味
余韻の
長さ
余韻のテイスト
ユーザーコメント

¥.$.
ヴィンテージ:2006年
評価日:2022年09月11日
まだまだ熟成途上だが、タンニンは滑らかになっていて熟成過程を楽しめる出来。煮詰めたかのような完熟の黒系果実に、腐葉土や黒鉛のような非常にアーシーな香りが強い。また、シナモンやリコリスなどのスパイス感もあり、複雑味を出てきている。

¥.$.
ヴィンテージ:2007年
評価日:2020年06月14日