長期熟成向きのボーヌ。10年以上経ているがまったく熟成感がなく、強い果実味と重めのタンニンが健在で、まだ飲みづらいと思うほど。また、樽由来の甘味がしっかりとあり、上品なシロップのような香りと味わいが特徴的。香りは、現時点ではそこまで複雑ではなく、赤系果実や乾燥させたタバコの葉に、牡丹の甘やかな花の香り、バニラ、キャラメルなど香りからして甘さが際立つ。口に含むとアタックから強い果実味と、果実味由来半分、樽由来半分のしっかりとした甘味が感じられ、少しコクのある味わい。甘味の印象が強い分、酸味の印象は薄い。中盤からはタンニンの存在感が出てきて、余韻には若干の収斂感もあり、まだ飲み頃とは言えない。シロップ漬けしたストロベリーのような味わいで、甘味はしっかりだが、ニューワールドほどは甘くなく、「上品」という印象。余韻は長く、タバコの葉、そしてバニラの風味がしっかりと感じられる。今後の変化も楽しみなコスパの良いワイン。

ボーヌ プルミエ・クリュ レ・マルコネ
Beaune 1er Cru Les Marconnets
アルベール・モロはボーヌに7つものプルミエ・クリュを所有しています。その中でも「ボーヌ プルミエ・クリュ マルコネ」は、ボーヌ北部の1級畑において特に評価が高い畑です。ドメーヌの歴史は1820年に遡り、以前はネゴシアンも兼ねていましたが、現在はドメーヌに集中し、8haの規模になります。ブドウの栽培にはビオロジック栽培が取り入れられ、唯一トラクターのアクセスが難しく移行できていなかったマルコネの畑でも、小型トラクターを導入することでビオロジック栽培を実現しています。醸造では完全除梗が行われ、低温マセレーションやステンレスタンクでのアルコール発酵が特徴。樽熟成は18ヶ月で、新樽率は徐々に減少しています。瓶詰め前の澱引きは行わないことで亜硫酸の添加を避けています。ボーヌの1級畑を揃えたアルベール・モロは、ボーヌのアペラシオンの特徴を学ぶには最適なドメーヌと言えます。
6,023 円~
生産地
タイプ
品種
ピノ・ノワール:100%
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アロマチャート
アロマの詳細

赤系果実

花

ドライハーブ等

焦げ臭

スパイス
味わい
ボディ
果実味
甘味
酸味
渋味
余韻の
長さ
余韻のテイスト
ユーザーコメント

¥.$.
ヴィンテージ:2009年
評価日:2021年12月06日