シャンボール・ミュジニー キュヴェ・デ・シガル
Chambolle-Musigny Cuvée des Cigales
ドメーヌ・ポンソは、モレ・サン・ドニを本拠地とするブルゴーニュの名門ワイナリーです。設立当初から所有するクロ・ド・ラ・ロッシュをはじめ、クロ・サン・ドニ、シャルム・シャンベルタン、クロ・ド・ヴージョといった特級畑、さらにはコルトンやモンラッシェなど、数々のグラン・クリュやプルミエ・クリュを所有しています。1977年から化学薬品を使用しない自然栽培を実践し、グリーンハーベストに頼らない剪定による収量制限を行うなど、自然派ワインの先駆け的存在としても知られています。また、クローンの開発や雹害防止ロケットの使用、温度センサー付きラベルの採用など、革新的な技術にも積極的に取り組んでいます。ロマネ・コンティを下回る15hl/haという超低収量は、ブドウの凝縮度を高め、ワインに深みを与えています。収穫はコート・ド・ニュイで最も遅く、すべて手作業で行われ、選果も畑で厳格に行われています。デリケートさ、エレガンス、フィネスを追求するポンソのワイン造りは、ブドウ本来のエキスと旨味を最大限に引き出し、透明感のあるピュアな味わいを生み出しています。シャンボール・ミュジニー キュヴェ・デ・シガルは、ポンソが所有する3つの区画、ミュジニーに近いアルジリエール、村の周囲のヴィラージュ、モレ寄りのエルビュから収穫されたブドウを使用しています。これらの区画はシャンボールの北から南、斜面の上から下まで多様なテロワールを網羅し、滑らかな口当たり、ふくよかさ、そしてミネラル感といった、シャンボール・ミュジニーらしい個性を表現しています。ブドウは手摘みで収穫され、事実上のビオロジック農法で栽培されています。醸造は木製桶で天然酵母を用いて発酵を行い、その後、新樽比率0%で18ヶ月間熟成されます。マロラクティック発酵が行われ、瓶詰め時にはフィルターを使用していません。土壌は石灰粘土質で、所有面積は0.31haです。濃いルビー色の外観で、ブラックカーラントやラズベリーなどの甘美な果実香に加え、お香のような上品なアロマが感じられます。味わいはピュアで豊かな果実味に、骨格のある酸と程よいタンニンが調和し、エレガントな余韻が長く続きます。村名格でありながら、プルミエ・クリュに匹敵する実力を持つ、至高の逸品と言えます。
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ピノ・ノワール：100%
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