トスカーナのメルロ100%でお値段以上のクオリティ。果実味もあり程よく樽も効いていて味わい深いが、ミディアムボディで飲み疲れない。さすがに最新ヴィンテージなのでタンニンはまったく溶け込んでいないが、数年で飲み頃を迎えるだろうという雰囲気。香りは、トップノートから終始わずかながらコーヒーのニュアンスを纏いつつ、ブラックベリーや熟したストロベリーなどのしっかりめの果実香やスミレの花の華やかさと、ローズマリーやタバコの葉などのハーブ系のバランスが良い。口に含むと、香りの印象より酸味の効いた果実味があるが、荒々しさは無く生き生きとしたフレッシュな果実味。樽由来の甘味はほとんど感じず、タンニンも滑らかなので、最後までフレッシュな果実味を堪能できる。タンニンは滑らかで重くもないが、収斂感はしっかりとある。余韻はミネラル、コーヒー、ローズマリーがどれも控えめながら確かに感じられ、複雑味のある余韻が長く続くのも非常に良い。
クエルチェゴッベ
Quercegobbe
ワイナリー「ペトラ」は、フランチャコルタの名門ベラヴィスタによるトスカーナの新プロジェクト。オーナーのヴィットリオ・モレッティ氏と娘のフランチェスカ女史は、自らの哲学に基づき、トスカーナに完全新規のワイナリーを築き上げました。醸造チームの一新やコンサルタントの迎え入れ、ワイナリーの大規模改革を経て、よりエレガントでクラシカルなスタイルのワインを生み出しています。ボルゲリのスヴェレート地帯に位置し、海岸地帯ならではの豊潤で濃厚な果実味が特徴。ブドウは完全自社畑で栽培され、オーガニック栽培と手摘みによる収穫が行われます。特に「クエルチェゴッベ」は、メルロ100%の単一畑から造られ、理想的な気候と土壌に恵まれた環境で育てられたブドウを使用。ワインはステンレスタンクとオーク樽で自然発酵し、20%の新樽で18ヶ月の熟成と瓶内での12ヶ月の熟成を経てリリースされます。
5,115 円~
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メルロ:100%
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ヴィンテージ:2019年
評価日:2022年10月18日