
バローロ ブリック・デル・フィアスク
Barolo Bric dël Fiasc
パオロ・スカヴィーノは、1921年にロレンツォ・スカヴィーノ氏によってカスティリオーネ・ファレット村に設立されたバローロの名門ワイナリーです。1951年からワイン造りに携わってきた現当主エンリコ・スカヴィーノ氏は、バローロに新時代をもたらした革新的な技術導入の立役者として知られています。現在は娘のエリザ氏と共にワイナリーを運営しています。パオロ・スカヴィーノのバローロ ブリック・デル・フィアスクは、カスティリオーネ・ファレット村のフィアスク地区にある単一畑のブドウから造られます。この畑は1921年の創業当初から所有されており、エンリコ氏が伝統的な複数畑ブレンドのバローロ造りを覆し、1978年に初めて単一畑のバローロとしてリリースしました。このワインはワイナリーのフラッグシップ的存在となっています。ブリック・デル・フィアスクの畑は標高260mの南西向きの斜面に位置し、土壌は石灰質、泥灰質、重い粘土質が混ざり合う複雑なテロワールです。ブドウ品種はネッビオーロ100%です。醸造においては、ステンレスタンクまたは樽でマセラシオン(醸し)を行った後、フレンチバリックで10ヶ月、フランス産大樽で14ヶ月、さらにステンレスタンクで12ヶ月の熟成を経てリリースされます。バリックの使用はアントシアニンとタンニンの安定化を図り、酵母などの香りの付着を防ぐ目的で行われています。その後、テロワールの個性を損なわないよう伝統的な大樽熟成に移行します。瓶詰めは「失う要素が多い」という理由から無濾過で行われています。ブリック・デル・フィアスクは、力強さと繊細さの調和がとれた、重量感のある香りと高密度な質感が特徴のワインです。小さな赤い果実や甘草の香り、土っぽさ、凝縮した果実味、生き生きとした洗練されたタンニン、そしてワインの骨格を支えるしっかりとした酸が感じられます。複雑でミネラル、バルサミコのような香りも持ち合わせています。
15,400 円~
タイプ
品種
ネッビオーロ:100%
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