ヒストリア・ファミリエ
Historia Familiae
バローネ・リカーゾリは、キャンティ・クラッシコ地区のブローリオ城を拠点に、1000年以上の歴史を誇る由緒正しきワイナリーです。イタリア共和国の首相も務めた「鉄の男爵」と呼ばれるベッティーノ・リカーゾリは、現オーナーの祖先であり、現在のキャンティワインの基礎を築いた人物でもあります。20世紀後半には一時低迷したものの、現当主フランチェスコ・リカーゾリ男爵の改革により、近年目覚ましい発展を遂げています。「ヒストリア・ファミリエ」は、ワイナリー復活20周年を記念して造られた限定キュヴェです。サンジョヴェーゼ95%、プティ・ヴェルド5%で構成され、トノーとバリックで16ヶ月熟成されます。凝縮感のある果実味と力強いストラクチャーを持ちながらも、サンジョヴェーゼ由来の酸とミネラルが調和し、エレガントなスタイルに仕上がっています。ブラックチェリーや黒スグリ、鉄やタバコのニュアンスに加え、熟成によりスパイスやカカオ、コーヒーなどの複雑なアロマも現れます。このワインは、リカーゾリ家の歴史と未来を象徴する、特別な存在と言えるでしょう。
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