
クラレヴァリ N.V.
Clarevallis N.V.
ドラピエは、シャンパーニュ地方の南端、オーヴ県ウルヴィル村に位置する家族経営のシャンパーニュ・メゾンです。1808年から続く歴史を持ち、現当主ミッシェル・ドラピエで8代目となります。12世紀にシトー会派の修道士によって築かれた地下セラーは、現在も瓶熟成庫として使用されており、その歴史の深さを物語っています。ドラピエ家はシャンパーニュにおけるピノ・ノワールの先駆者として知られ、所有する畑では1989年から有機農法を実践しています。除草剤や殺虫剤、ホルモン剤は一切使用せず、馬による耕作も取り入れ、生物多様性の維持にも取り組んでいます。クラレヴァリは、ウルヴィル村のブドウ栽培の先駆者であるクレルヴォー修道院に敬意を表したドラピエの新キュヴェです。ウルヴィルの丘陵にある自社畑で有機栽培されたブドウを使用し、ピノ・ノワールを主体に、ピノ・ムニエ、シャルドネ、そして古代品種であるブラン・ヴレをブレンドしています。土壌は、ジュラ紀後期のキンメリジャン土壌で、粘土の中にキンメリッジ石灰岩が混ざり、小さな牡蠣の一種の化石が多く含まれています。この土壌の特徴が、ブドウの完熟を促すと同時に、ヨード香やミネラル感を与えています。収穫はすべて手作業で行われ、酸化防止のためドライアイスと窒素を使用しています。ファーストプレスの果汁のみを使用し、ポンプを使わず重力によって発酵槽へ移動させます。ウルヴィルの野生酵母のみで自然発酵を行い、マロラクティック発酵も自然に任せています。発酵後3ヶ月熟成させ、ノンフィルターで瓶詰めし、瓶内二次発酵を行います。ドサージュはデゴルジュマンの際に、15年熟成させたピノ・ノワールのリキュールを使用し、4g/lのみ添加します。SO2の添加も必要最低限に抑え、ピュアな味わいを追求しています。ワインは、明るく輝くホワイトゴールドの色合いで、きめ細かい泡立ちを持っています。エルダーベリーやバイオレット、白スグリ、赤桃、ハーブなどの複雑なアロマが広がり、ピノ・ノワール由来の果実味と石灰質土壌のミネラル感が見事に調和しています。控えめなドサージュとクリーンなビターフレーバーが、バランスの取れた味わいを生み出しています。
7,980 円~
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