ブリュット・プルミエからリニューアルされたコレクションシリーズを初試飲。ブリュット・プルミエが飲みごたえのあるコク系シャンパーニュだったが、コレクションのほうがやや落ち着き上品さがあるように感じられる。といってもコクはしっかりとあり、決してエレガント系ではない。香りは、ややコンポート感のあるリンゴと白桃の上品な果実香をしっかりと感じ、ブリオッシュやカスタードクリームなどの樽香がニュアンス程度に抑えられて感じられるが、ローストされたスパイシーさは強めに感じられる。口に含むと、果実味と酸味が強く、そのためか甘味はかなり控えに感じられるが、終盤に行くにつれ、樽を感じさせる風味が出てきてコクを感じる。余韻は蜂蜜とまでは行かないまでもアカシアの花の蜜の濃厚さが感じられる風味とトースト香がしっかりとあり長く続く。ブリオッシュのような柔らかいイースト香でなく、焼きを感じるトースト香なのは少し荒削りにも感じられる余韻で、今後さらに洗練されていくことに期待したい。

コレクション N.V.
Collection N.V.
ルイ・ロデレールのコレクションシリーズは、1986年から35年に渡って愛されてきたブリュット・プルミエに代わるルイ・ロデレールの新しいスタンダード・キュヴェです。ブドウ栽培の北限といわれ、ブドウの完熟が難しかったシャンパーニュ地方では、スタンダード・キュヴェには複数のヴィンテージワインから造られるリザーヴワインを使用し、メゾンのスタイルの一貫性を重視した味わいに仕立てるのが一般的でしたが、温暖化の影響によってブドウの熟度が向上し、安定的に高品質なブドウを収穫できるようになりました。これを受けてルイ・ロデレールでは、ヴィンテージごとの個性を表現することを重視し、この「コレクション」を生み出しました。ブリュット・プルミエはベースヴィンテージのブレンドを造って、リザーヴワインをブレンドして安定化を測っていましたが、コレクションは2012年から継ぎ足し始めたパーペチュアル・リザーヴから始めて、最後に収穫年の個性とテロワールを表現する最も若いワインを加えるという手法を取っています。ラベルには、ヴィンテージごとに3桁の数字を表記し、創業年からのアッサンブラージュの回数をナンバリング。 バックラベルにはリザーヴワインのヴィンテージ情報を記載することで、ワインの熟成や飲み頃に関する情報を伝えています。
4,256 円~
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ヴィンテージ:N.V.
評価日:2023年05月19日