かなり樽が効いていて、香りは甘く香ばしく、味わいも濃厚で少しくどいんじゃないかという懸念があったが、口に含むと酸味がしっかりとあり、ボディも柔らかく、ロースト感はやや強いが飲みごたえがある程度に収まっている。ただ、タンニンは結構重く、わずかな収斂感と舌に堆積する感覚がしっかりと残り、やや引っかかる。樽香も荒々しくはないものの、前面に出すぎているきらいがあるので、もう少し寝かせたほうが良いワインかもしれない。香りは、トップノートのバニラ香が強く、コーヒーやチョコレートの香りもどこかミルク感を帯びて感じられる。また、アーモンドの香ばしい香りも特徴的で、他には乾いた土やブラックベリーが樽香の押されて控えめに感じられる。口に含むと、香りの印象とは大分変わり、酸味が強く、それによって甘味が感じづらいのか、かなりドライな味わいに感じられる。それでも香ばしさはしっかりと残り、果実味はややロースト感に押されている。タンニンは中盤までは気にならないものの、終盤から余韻にかけては存在感が強く、余韻のコーヒーの風味がタンニンによってかき消されている印象を受ける。もう3〜5年くらい待ちたい。

ピアン・ディ・ノヴァ
Pian di Nova
イル・ボッロのピアン・ディ・ノヴァは、標高250メートルの平地に位置する畑で育ったシラーを主体にサンジョヴェーゼがブレンドされたワイン。ワイナリーは、イタリアのファッションブランド「サルヴァトーレ フェラガモ」ファミリーが所有し、ビオディナミ農法とサステナブルな醸造プロセスを採用。手摘みで収穫され、手作業による除梗・選果を経て破砕され、ステンレスタンクで10日間発酵し、20日間のマセラシオンを経て、新樽と古樽でのマロラクティック発酵が行われます。大樽で6ヶ月、瓶内で6ヶ月熟成してリリースされます。トスカーナの定番、シラーとサンジョヴェーゼの組み合わせで、他とは一線を画すモダンで華やかなスタイルに仕上がっています。
3,190 円~
生産者
生産地
タイプ
あなたの評価
テイスティングノート
3件の評価を集計
アロマチャート
アロマの詳細

赤系果実

黒系果実

花

フレッシュハーブ

土・森の下草

ナッツ

焦げ臭

スパイス
味わい
ボディ
果実味
甘味
酸味
渋味
余韻の
長さ
余韻のテイスト
ユーザーコメント

¥.$.
ヴィンテージ:2016年
評価日:2023年09月07日