バランスが良く完成度の高さを感じられるワインで、樽頼みではなく、ブドウ自体のポテンシャルが如何なく発揮されていると感じられる。旨味を伴う果実味の伸びが非常に魅力的。香りは、ボイセンベリーやラズベリーなどの赤青系果実の明るさと重さのバランスの良い果実香を中心にしつつ、レザーやナツメグ、サフランなどのスパイシーな香りも印象的で、スミレの花の蜜のようなニュアンスもある。口に含むと、アタックはやや酸味のほうが印象的ながら、果実味が終盤まで伸びていき、旨味がしっかりと感じられて美味としか言いようが無い魅力的な味わいが広がる。甘味は果実味由来のものがわずかに感じられるが、樽由来のものは無く、ボディもミディアム程度でタンニンも軽め。飲み疲れることもなく、杯を進めるのが楽しいワイン。余韻は、バターのようなオイリーなニュアンスがあるが、荒々しくなく、むしろ旨味に感じられて好印象。他にも浅煎りのコーヒーやアーシーなニュアンスなどもあり、複雑味も感じられる。ただ、味わいのインパクトが強いのもあり、余韻はあっさりめに感じられる。いずれにしてもコストパフォーマンスの非常に高い素晴らしいワイン。

カステッロ・ディ・ブローリオ キャンティ・クラッシコ グラン・セレツィオーネ
Castello di Brolio Chianti Classico Gran Selezione
バローネ・リカーゾリは、キャンティ・クラッシコの中心地、ガイオーレ・イン・キャンティに位置し、ブローリオ城を拠点に1000年以上の歴史を持つ由緒あるワイナリーです。一時は海外資本により経営が低迷したものの、1993年に当主フランチェスコ・リカーゾリ男爵の手により経営権が取り戻され、大規模な改革が行われました。その結果、ワイナリーは息を吹き返し、2002年にはガンベロ・ロッソ誌で「ワイナリー・オブ・ザ・イヤー」を受賞するなど、名声を確固たるものとしています。「カステッロ・ディ・ブローリオ キャンティ・クラッシコ グラン・セレツィオーネ」は、ワイナリーが所有する240haの畑から厳選されたサンジョヴェーゼを主体に、少量のカベルネ・ソーヴィニョンとプティ・ヴェルドなどをブレンドして造られる、リカーゾリのフラッグシップワインです。キャンティ・クラッシコの最上位に位置づけられる「グラン・セレツィオーネ」は、厳しい条件をクリアしたわずか5%のワインにのみ与えられる称号です。ブドウは、区画ごとに土壌の特性を分析し、最適な場所に植樹されたものを使用しています。収穫は全て手摘みで行われ、選果を経てから小さなステンレスタンクで発酵されます。その後、オーク樽で18ヶ月間熟成され、瓶詰め前にブレンドされます。深いルビーレッド色を持ち、熟した黒系果実やスパイス、バニラの複雑な香りが特徴です。力強くもエレガントな味わいは、長期熟成にも耐えうるポテンシャルを秘めています。
7,590 円~
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赤系果実

黒系果実

花

ドライハーブ等

動物系

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甘味
酸味
渋味
余韻の
長さ
余韻のテイスト
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¥.$.
ヴィンテージ:2015年
評価日:2024年07月23日